セールスマンの話法
セールスマンの話法は、まず相手の興味に一点集中
セールスマンの最大の要点は、いかにしてお客さんの心に飛び込むか、にあります。
その最初のきっかけは、なんといっても、会話。
相手が乗ってくるような話材を見つけたら、
あとは、「一点突破全面展開」あるのみです。
その最初の話材をどうやってみつけたらいいのでしょうか。
これはセールスマンの中でも、秘伝の方法があります。
「裏木戸に立てかけさせし衣食住」
- 裏=裏話
- キ=季節・天気
- ド=道楽(趣味)
- ニ=ニュース(時事ネタ)
- タ=旅
- テ=天気
- カ=家族・家庭
- ケ=健康または景気
- サ=サラリー、給料または、酒
- セ=セックス
- シ=趣味または仕事
- 衣・食・住
セールスマンでなくても、誰でもこうした話材・話法を使えるものです。
一般人の関心の領域を完璧に網羅した、見事な秘伝です。
家をほめる
そして、家に入ったら、まず家をほめる。
家をほめられて嫌な顔をするひとは、まずいないです。
はじめて訪ねた家では、まず上手に言えをほめるのが、世渡り上手の第一歩です。
部屋に通されたら、きれいに片付いていたら、まず、それをほめます。
お客さんを招くときには、掃除してあるのが普通です。
整理整頓をほめるのは、その苦労への感謝の気持ちも含んでいます。
もし、散らかっていたら、そのことは、相手も気にしているはずです。
話題を家の外に求めればいいのです。
「日当たりがいいですね。駅近いし、周りも静かですね。」
という、不動産広告のようなものを思い出して、環境をほめるのがいいでしょう。
緑が多くて素敵、とか、交番が近くて安心、だとか、
さがせばひとつくらいはほめるところがあるはずです。
口下手な人は、
「庭があると落ち着きますね」というだけで、
あとは、黙って庭を見つめているだけで、しばらく座持ちができます。
庭は便利なテーマで
「子供の頃は、この庭でお遊びになったんでしょう」
とでも問いかければ、話題は切り替えられます。
それでも、新居に招かれたら、お金の話は避けたほうがいいです。
それぞれに事情があるので、こちらが、褒めた、と思っても
逆効果になることがあります。